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2019年06月19日

九州あいうえおの旅(福岡)

[6日目:前編] 飯塚市(福岡)

5年前にNHKの朝ドラ「花子とアン」を観てからずっと行きたかった処、筑豊の炭鉱王、 伊藤伝右衛門邸。そこはなんと友人宅から徒歩5分の場所にありました。大正時代から昭和初期にかけて本邸として建てられた邸宅は飯塚市の有形文化財に指定されているそうです。

門は福岡市天神の赤銅御殿から移築されたものだそうです。

表玄関を入るとすぐ左手に立派な応接室がありました。アールヌーボー調のマントルピースやイギリス製の菱形のステンドグラス、洗練された格式のあるシャンデリア…まるで大正時代にタイムスリップしたようです。

このお部屋は茶室です。京都から呼びよせた宮大工による美の技法は金箔の襖、帯地をほどいて埋め込んだ壁、網代(あじろ)天井と、部屋の至るところに惜しげなく使われています。

一畳たたみを敷き詰めた長い廊下は、天井も舟形にデザインされていて特に見処です。

私たちが訪れた翌日、こちらで女流棋師の対局があるとのことでした。

池を配した広大な回遊式庭園は国指定名勝になっています

驚いたのはまるで茶室のような立派なトイレです。まだ一般家庭には全くなかった水洗トイレを宮家から嫁がれた白蓮の為に技を駆使して造らせたそうです。

二階は白蓮だけの居室で階段も総ひのきで造られていました。

階段を上がる途中に、にじり口が造られていました。女中がお茶を出し入れする処で、許可がないと部屋に踏み入ることはできなかったそうです。

柳原白蓮が伝右衛門の妻として10年間過ごした居室です。ここは竹の節だけを残した欄間や銀箔を張った襖など驚くような技法を使って白蓮好みに仕上げてあります。天井に結界を設け、平民はこれを境に立ち入り禁止とする等、伝右衛門が明治天皇の血をひく白蓮に対して精一杯気を遣っていたことが推測できます。

白蓮の居室から見た庭の景色です。政略結婚でこの地に嫁がされた白蓮は、どんな気持ちで庭を眺めていたんでしょうか…

長押(なげし)に施された精巧な木彫り、落ち着いた雰囲気の聚楽壁など様々な芸術的技法を取り入れた装飾があちらこちらに見られます。

浴室の天井は換気の為に竹を組んだ網代(あじろ)天井に…一流の宮大工の知恵がそこかしこに見られました。

洗面所の鏡にも繊細で豪華な木彫りの枠が…

この蔵は今でいうクローゼット、全て白蓮の衣装が入っていたそうです。瓦の先に伊藤の名前が入っていました

次の間(女中部屋)から見た台所です。こんな所のガラス戸のさんも次の間の欄間と同じデザインに…そのセンスに脱帽です。

2300坪の敷地に25部屋の広大な家屋は、伝右衛門が宮家から嫁いだ妻 白蓮の為に贅を尽くして改築を続けた美の邸宅でした。
  

Posted by 和装美 滝口 at 12:27Comments(0)プライベート

2019年06月18日

九州あいうえおの旅(大分→福岡)

[5日目] 由布市(大分)→博多駅(福岡)→飯塚市

湯布院で迎える朝です。温泉地ならではの朝風呂を堪能してから朝食。由布院を発つのは昼なので、午前中に2ヵ所のパワースポット巡りをすることにしました。

初めに向かったのは「大杵社(おおごしゃ)」杉の木立に守られるようにひっそり佇んでいる境内は神秘的な空気に満ちていました。

社殿の左脇の大杉は樹齢1000年以上で国の天然記念物に指定されているとのことです。

幹の裏側には畳3畳ほどの空洞がありました。中に神像が安置されているそうです。

次に向かった先は「宇奈岐日女(うなぐひめ)神社」由布院は弥生時代から遺跡を持つ沼で、土地の開墾は水との戦いだったそうです。そこで鰻を沢沼の精霊として祀ったことが神社の由来だとか…

台風で倒れた御神木の大きな切り株が3株祀れていました。これほど大きな杉の木が倒れてしまう程の台風って…地元の人達はさぞ怖かったことと思います。

由布院をめぐるのには観光辻馬車と観光乗合バス「スカーボロ」そして、人力車があります。バスには乗らなかったんですが、インスタ映えするので背景にちょっと拝借。

孝子さんに由布院駅まで送ってもらって、いよいよお別れです。2日間、本当にお世話になりました。長距離を1人で運転して下さって本当にお疲れさまでした。そしてありがとう!家に着くまでの無事を祈っています!

12:09発の観光列車「ゆふいんの森2号」に乗って博多駅に向かいます。ホームでお別れの時、今度はいつ逢えるのかしら?もしかしたら、これが最後かも知れない…と思ったら涙が込み上げてきました。出発まで見送ってくれて孝子さんは1人で大牟田へ…列車は途中2度の緊急点検の為30分遅れて博多駅へ。そこから乗り換えてようやく15:41飯塚駅に到着。改札口で恵子さんが笑顔で出迎えてくれました。


早速、この旅行の当初の目的地「写真の和光」さんへ向かいました。18年前、恵子さんが富士宮の私の家にみえた時、私はまだ着付けの仕事はしていませんでした。なので今回はどうやら腕試しのようです。スタジオの隅をお借りして着付けをさせて頂きました。私は遺影写真のつもりで着付けをしたんですが(笑)後日、出来上がった写真は立派な台紙が付いたお見合い写真でした。お綺麗だからまだまだ活けますよ!

せっかくなので恵子さんのお友だちに着物姿を見て頂きに…そのあと2軒の土産物店に寄って宿泊先のホテルへ。夕食は美味しい中華のコース料理をご馳走になりましたが、お腹が空いていたので写真を撮るのを忘れてしまいました。  

Posted by 和装美 滝口 at 18:11Comments(0)プライベート

2019年06月17日

九州あいうえおの旅(大分)

[4日目:後編] 由布市(大分)

いよいよ、一度は行ってみたかった湯布院に到着しました。宿は「ゆふいん亭」。一室ずつ離れになっている客室まで仲居さんに案内され、荷物を置くと休む間もなくメインの湯の坪街道へ。

名の知れた観光地の日曜日とあって、午後4時近くだったんですが若い人達で賑わっていました。雰囲気のある素敵な店構えのお店が軒を連ねて…

時間があれば一軒一軒、店内もじっくり見て周りたかった~焼栗も買っておけば良かった~と後悔先に立たず!

この頃になると、先の地獄めぐりが利いてきたのか二人ともちょっと疲れ気味に…

名所の金鱗湖まで協議の結果、人力車に乗ることに決定。元気なお兄さんに案内されて楽チンで…この選択は⭕でした。

金鱗湖は由布院を代表する観光スポットで、明治初期に湖で泳ぐ魚の鱗が夕日で金色に輝くのを見て名付けられたそうです。湖底から清水と温泉が湧いている為、年間を通して水温が高いそうです。


近くにも素敵な宿がありました。

湯の坪街道から見た由布岳です。天候によって、はっきり綺麗に見える日はラッキーだとか。

ここは昔ながらの由緒ある店構えもあれば、洋風のお洒落なお店もあって和洋折衷が上手く混在している処です

途中で美味しいフルーツティーを飲んで一休み。疲れた身体が癒されました。

美味しそうなお煎餅屋さん。これも買っておけば良かった~

6時前に宿に戻り露天風呂へ。入浴後の休憩処に茹で卵とビールサーバーが!なんとおかわり自由で…ビールがおいしかった~身も心も癒された至福の時でした。

美味しい夕食後は、修学旅行生に戻ったみたいに瞼が閉じるまで、おしゃべりは延々と…  

Posted by 和装美 滝口 at 11:07Comments(0)プライベート

2019年06月16日

九州あいうえおの旅(福岡→大分)

[4日目:前編] 大牟田市(福岡)→別府市(大分)→由布市

今日も天候に恵まれ気持ちの良い朝を迎えました。孝子さんが8時半頃お迎えに来てくれて大分に出発です。車で2時間半ほどで別府へ到着。7つの地獄めぐりの始まりです。

まずは国指定名勝の「海地獄」神秘的で涼しげなコバルトブルー、まるで海のようですが摂氏98度もあるそうです。

綺麗な蓮の花がたくさん咲いていました。

次は「鬼石坊主地獄」灰色の熱泥が大小の球状をなして沸騰する様が坊主頭に似ていることからこの名前が付いたそうです。

続いて「かまど地獄」昔、氏神様の大祭に泉温90度の猛烈な噴気で御供飯を炊いた習わしから名付けられたそうです。

こちらも色鮮やかなブルーですが火のついた線香やたばこに息を吹きかけると表面に煙が立ち登ります。

ここで名物の温泉卵を食べていたら、こちらのオーナーに声をかけられ特別にプライベートの温泉で足湯をさせて頂きました。


次の「鬼山地獄」では温泉熱を利用して沢山のワニを飼育していました。

続く国指定名勝の「龍巻地獄」は世界の中でも休止時間が短いことで注目を浴びている間欠泉で40分に一度、温泉が吹き出しているそうです。

次はサスペンスに出てきそうな怖い名前の「血の池地獄」本当に煮えたぎる粘土は噴気まで赤色。ここから産出する赤い粘土で作られた“血の池軟膏”は皮膚病に効くとのことでお土産に買いました。

最後はやはり国指定名勝になっている「白池地獄」を観て7ヵ所の地獄めぐりは終了です。

このあと鉄輪(かんなわ)温泉街で遅い昼食、別府名物の冷麺を頂きました。途中、見晴らしの良い別府湾サービスエリアで一休みしてから一路、憧れの湯布院へ。

湯布院に続きます。  

Posted by 和装美 滝口 at 15:03Comments(0)プライベート