七五三の前撮り(富士市)

和装美 滝口

2020年05月21日 13:54

こんにちは。富士宮市在住、出張着付け師の滝口です。今回は浅間大社の桜の下で七五三の前撮りをされた五歳のお子さまとお母様のお着付けをご紹介いたします。

初めて袖を通される訪問着は日本の伝統色、長春色(ちょうしゅんいろ)の辻が花です。辻が花は室町時代から安土桃山時代にかけて大流行した絞り染めで、季節に関係なく四季に渡り着用でき、華やかな印象があるので今でも女性に人気の高い魅力的なお着物です。
袋帯や帯揚げ、帯締めも訪問着に合わせてお求めになられたそうで、同系色でまとめられ統一感がありとっても素敵に出来上がりました。


お子さんのお衣装はお父様が五歳の時にお召になったものだそうです。伝統色の青碧(せいへき)色のお着物に麹塵(きくじん)色の袴と、裾が木賊(とくさ)色になった羽織には、丸に違い鷹の羽の家紋が入り、立派な兜が描かれています。只、残念なことにお父様よりお子さんの方が少し体格が良かった為、袴の丈が短くなってしまいましたが二代に渡ってお召になられたことは素晴らしく、とても良い思い出ができたと思います。素敵な色味のお衣装でとてもお似合いでした。


お出かけ前にお二人で…


浅間大社ではプロカメラマンによる素敵なお写真がたくさん撮れたようですね。きれいな桜をバックにとっても綺麗です。


無邪気な五歳児らしいお写真です。


後ろ姿からお母様の優しさが伝わってきます。


最後はお父様と弟さんも入って「ハイ、チーズ!」あらあら、主人公はだいぶはしゃぎ回ったようですね⁉これからも元気いっぱいに健やかに成長されることを祈っております。

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