七五三の着付け(富士宮市)

和装美 滝口

2019年11月28日 16:48

こんにちは。富士宮市在住、出張着付け師の滝口です。今回は同日に2件のお着付けをさせて頂きました。

1件目は姪のお友だちのお子様で五歳の元気な男の子です。私の時間の都合で家に来て頂きました。照れもあり、くすぐったがったりふざけたりでしたが、とっても凛々しい羽織袴姿になりました。羽織は兜、陣太鼓、松竹梅が描かれた黒絵羽で袴は藍色地に金糸で業平菱(なりひらびし)の古典柄です。


これからもますます元気に成長されることを祈っております!


2件目は私の友人の姪御さんと三歳のお嬢ちゃんです。訪問着と帯はお母様から譲られたものだそうです。裾が梅鼠色でぼかしになっており鴇鼠色(ときねずいろ)地に橘と梅が繊細に描かれた上品な、紋付きの手描き友禅の訪問着です。帯は路考茶色に金色をかけた地に古典柄の小花模様の豪華な袋帯で、上品で落ち着いた雰囲気に仕上がりました。とってもお似合いで素敵です!


続いて三歳児の祝着です。このお着物はお母様のお姉様が三歳の折に作られたもので、お母様も着られたとのこと。鴇色(ときいろ)に裾が紅緋色に染められた地に萌黄色と薄紅色の雲、鼓が描かれた貴重な祝着です。帯は金地に緑と緋色の花柄の作り帯、絞りの帯揚げはお祖母様のものだそうです。良いものを大切になさって代々受け継いで下さっていること、本当に嬉しく思います。

昨今、三歳祝着は被布の方が多いんですが帯付きも華やかでとても愛らしいですね!髪飾りのシルクの大きなリボンも私の友人が七五三で付けたものと伺って驚きました。本当に可愛いです!!


最後にお母様と…お子様の健やかなご成長をお祈りしています!

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