九州あいうえおの旅(熊本→福岡)
[3日目] 菊池市(熊本県)→大牟田市(福岡県)→柳川市→大牟田市
3日目の朝です。従兄夫婦が毎朝手を合わせる仏壇には私の両親の遺影も飾ってありました。二人が父と母を本当に好きでいてくれたこと、そして今も大切に思ってくれていることが何より嬉しく思いました。2日間お世話になったお礼に、今もお茶のお稽古に通っている三重子さんに、細帯の簡単な帯結びを伝授?(おこがましいんですが…)させてもらいました。10時頃に短大時代の友人が大牟田から車で1時間半かけてお迎えに来てくれました。感謝感謝です!孝子さんとは年賀状のやり取りはあるものの再会は48年ぶり。懐かしくて、お互い元気で逢えたことが嬉しくて…大牟田のお宅までの道中は話が途切れることなく…ご自宅に到着して、ご主人にご挨拶もそこそこに柳川の川下りに連れて行ってもらいました。
初めて訪れた柳川は、その名の通り川の両岸に柳が並び、雰囲気のあるお洒落なお店が軒を連ね、とっても風情のある処です。
ちょうどお昼頃の到着だったので、まずは腹ごしらえ(?)と有明海の珍しい鮮魚を食べさせて頂ける「夜明茶屋」というお店に連れて行ってもらいました。本当に初めて口にする名物のむつごろうのお刺身や珍しい貝に舌鼓!美味しい珍味をごちそうさまでした!
水郷柳川の川下りは、410年前柳河城築城のおりに水路として掘られたお堀を七曲り、七巡りで下る1時間の舟旅です。この日はしばらく雨が降らなかった為、水かさが少なく濁っていましたが、先頭さんが得意の喉で民謡などを披露してくれて情緒ある舟旅を楽しむことができました。
長い竿一本で狭くて低い橋の下をくぐり抜ける舵とりは見事です。
「ここが撮影スポットです」と川岸の菖蒲の前で止めてくれました。
水郷柳川は童謡作家でもある北原白秋のふるさとです。途中の川岸に有名な童謡「待ちぼうけ」の銅像が造られていました。
詩人・北原白秋は1885年ここ柳川で、造り酒屋の長男として生まれました。19歳で上京する迄の多感な少年時代を、文化の薫り高い風土の中で過ごせたことが白秋の感性を豊かに育てていったんでしょうね。
これは大火で焼け残った白秋の生家の母家を復元したものだそうです。
なまこ壁の蔵が情緒があって古き佳き時代を語っているようです。
夕食は柳川名物の鰻のせいろ蒸しをご馳走になりました。うな重は静岡も名物ですがせいろで蒸し立てを食べるのは初めて。いつものつもりでガバッと口に入れたらご飯が熱いこと…口の中をやけどしてしまいました。
帰りの車中も、やっぱりおしゃべりは止まりません。その日は21時半に大牟田駅前のホテル(孝子さんが結婚披露宴をされた処だそうです)迄送って頂きました。一日、運転お疲れさまでした!お世話になりました。
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