黒喪服 色喪服について

和装美 滝口

2019年05月05日 11:37

富士宮市在住、出張着付け師の滝口です。今日は葬儀の時のお召し物についてお話させて頂きます。葬儀は人生において、大切な方と最後のお別れをする大事な儀式です。近年は喪主の方も洋装で済ませる方が多くなってまいりましたが、ご自前の喪服をお持ちで尚かつ、お身体に問題がなければ大切な儀式には正式礼装で参列していただきたいと思います。それが亡くなった方に対して礼をつくすということになるのではないでしょうか。

ただ葬儀の場合、他の行事と違い日程の予定が立てられません。突然のご不幸時には、やらなければならないことが多過ぎて、ご自分のことは後回しになり、慌てて喪服を探しても分からず…ということはよくある話です。一度お時間のある時に点検されては如何でしょうか?喪服はほとんどの方が長い間タンスの奥にしまったままになっていると思います。いざというときにシミやカビで着られないということがないように陰乾しをして、小物はまとめて洗濯ネットに入れ着物、長襦袢、帯と一緒に他の方が探しても見つけやすいところに置いておくと良いですね。

ここ数年の傾向をみますと、弔問される方のお仕事の都合等で本葬よりもお通夜だけに参列される方が多くなってまいりました。お通夜の席では略喪服(地味な紋付き色無地)で弔問のお客様をお出迎えされると、より一層お身内のお気持ちが伝わるように思います。


本葬の時の黒喪服(正式礼装)です。喪服の時の髪は派手にならないように、お化粧も薄く、着付けの際、衣紋抜きは少なく半襟、帯あげは少し見える程度に控えめにします。
 

一周忌からの法事の帯は黒ばかりでなくても、ねずみ色や薄藍、苔色など経文や佛語などを織り出した名古屋帯を合わせると良いでしょう。


お通夜、本葬時もお電話一本でご自宅及びセレモニーホールに出張着付け致します。
連絡先 和装美 滝口 090-3388-7306  

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